【アパッシュ】バーバーをこよなく愛する川上の技術と生き様「この人に髪を切ってほしい」と指名が絶えない理由とは


北海道旭川市にあるバーバーショップ「Apache」(アパッシュ)。

バーバーをこよなく愛する代表の川上は、今もなおスタイルの発祥地アメリカやヨーロッパに足を運び、学び続けている。

「クロップスタイル」など、海外のスタイルを川上が日本に広めたこともある。

アイテムもまたしかり。バーバーカットに欠かせないのは、Wahl社のバリカン・通称「クリッパー」。しかしそれはあくまでも海外の常識だ。

アジアでクリッパーを使いこなせるのは、川上を置いて他にいない。川上は、アジアで唯一クリッパーの技術を教えられる第一人者としてWahl社から認定されているのだ。

そんな川上は現在、日本全国を飛び回りバーバースタイルを伝えている。

今回は、川上の仕事を間近でみてきたアパッシュのスタッフが、彼の仕事のスタイルやバーバー職人としてのこだわりを紹介していく。この記事が、バーバーの新時代を担う世代に届くことを願っている。

お店を始めたきっかけは「給料が安かったから」

理容師として駆け出しの時、川上は、地元・旭川の大きお店で働いていたこともある。

「この店で自分も力になって、もっと大きな店にするぞ」と高い志を持っていた。

しかし現実は厳しかった。先輩従業員がたくさんいたこともあり、なかなか給料は上がらず、生活を維持するのがやっとだった。

そこで川上は、自分で店を持つことを決意。それが今の「Apache(アパッシュ)」だ。

アパッシュは、旭川駅の大通りから離れた住宅の一角にある。実はこの場所は、川上の両親がかつて理容師として開いていた店があったのだ。アパッシュは、両親の店から生まれた。

店の名前は、フランス語で「ならず者」という意味に由来している。自分らしくいられる、「ならず者」「ろくでなし」。アパッシュには、そんな川上の想いが込められていた。

開業当時は、今のようなスタイルのバーバーショップではなかったが、当時から車・オートバイ・ファッションなど、川上がこよなく愛するアメリカンカルチャーが色濃く反映されていた。そんなスタイルに共感を寄せる客が、次々とファンになっていった。

やがてアメリカンカルチャーのスピリットが、髪型のスタイルへと伝番してくことになる。


「生き方」と共に髪型は作られる

「自分の生き方を大切にする人を大事にしていきたい」

それがアパッシュ――川上――のこだわりだ。

「どんな生き方でもいい。自分の生き方を貫く人を、カットを通して応援したい。社長さんのようにカチッとしたスタイルから、バイカーのワイルドな男らしい髪型まで。一人ひとり異なる自分らしさを、髪型で表現してあげたい。それがバーバーとして大切にしている生き方なんだ」


川上はそう語る。


道具を極めてこそバーバースタイル

アパッシュに息づくバーバースタイルの発祥はアメリカ・ヨーロッパだ。

川上は年に数回アメリカやヨーロッパを訪れて、本場のカットや現地のスタイリストと交流し現地の最新情報を取り入れている。

アジア圏はまだ、バーバーのトレンドに追いついていない。川上は、台湾・香港・中国に足を運び、先頭に立ってバーバースタイルの技術を教えることもある。

バーバースタイルにはバリカンは欠かせない道具。そしてWahl社は世界中のプロフェッショナルが愛用するバリカン。川上はアジアで唯一Wahl社からバリカン認定講師として認められた一人だ。

川上の学びへの情熱は、「自分の相棒となる道具の全てを知り尽くしたい」という想いに裏打ちされている。

「自分がお客さんに使う道具は全て知りたい。まだまだ知らないことだらけだから。理容師は職人。職人は道具を大切にすることから始まる。道具のことを考えているうちにいい仕事が生まれていく。お客さんはちゃんと道具を大切にしている人のところで切ってもらいたいと思う。そんな人に切ってもらえたら、自分のことを大切にされているようで気持ちがいい。だから道具を理解し大切にしている。そして、後輩にも自分が学ぶ姿をちゃんと伝えている。言葉だけでは信頼性がないから、行動して伝わるようにしてる」

今後は「人の生き方」に合わせたお店を展開したい

川上も含めスタッフ一同はフランクで親しみがあり、どこか昔なじみのバーバーを彷彿とさせる。

もちろん、新規や滅多に足を運べないお客にも親身な対応でスタイルを提供している。

「たとえお客が「いつもと同じ髪型で」という注文をしてきたとしても、その時のお客の雰囲気やニュアンスをうまく掴んで、ふさわしいスタイルを提供できるようにしている」

フランクであること――それは馴れ合いではない。人の生き方に寄り添う接客のスタイルなのだ。

「年代層に合わせた生き方を提供するお店にしたい」

川上は今後の展望を語る。

「若い世代向けの店」「ミドル世代向けの店」「ハイクラス向けの店」。各年代に合わせた店舗を持つことで、年齢を重ねても、その時々のスタイルに合わせて通うことができるようになる。

田舎は都会からの刺激を受ける。今後は札幌にも店舗を展開していく構想もあるようだ。

さいごに

「最後はハサミ持ってBarberができればそれで十分」

川上のバーバー愛はこれからもずっと続く。日本のバーバースタイルの進化は彼と共にあるのかもしれない。

さらなる活躍が楽しみだ。

理容室アパッシュ
HP:http://www.barberapache.com
TEL:0166-52-2397
(ご予約のご連絡先は本店・大町店共通となっております。)
受付時間 平日 10:00〜20:00 / 日・祝 9:00〜17:00
定休日 月曜日・第三日曜日
※新規のお客様はお電話でのご予約のみとなっております。

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