理髪道(WAY OF BARBER)


日本には道という言葉がつく分野がたくさんある。剣道、弓道、花道、書道…etc

道という言葉があるとそこには奥深い世界が広がっていてなんとも崇高な感じがする。実際そうだと思う。

自分が中学生の頃、担任は美術教師だった、変わった経歴の持ち主で30歳から脱サラして教師を目指した人だった。絵が大好きで夢を諦め切れなかった人生の挑戦者だった。

その先生が放つ雰囲気が好きで多感な時期の自分は憧れていた。

先生は絵を描くことが好きで好きで仕方ないく、真夏、灼熱のアトリエで飲まず食わず絵を描き続けて気絶した事があると嬉しいそうに言っていた。その言葉が最も印象に残っている。
大人になった自分はある本に出会った。「葉隠」これは武士道とは何たるかを示した本、

「武士道とは死ぬことと見つけたり」あまりにも有名なこの言葉が記された本だ。

この本に“狂う”とは何なのか、“死に物狂い”とは何なのかが書かれていて深く印象に残っている。

「狂うとは、その一瞬において生死を含む一切の打算をしないこと」

あの先生が絵を描きながら気絶したとき、きっと狂気を放っていたに違いない。

BARBERの道を選んだからには“狂う”ほどに散髪に夢中になりたいと思っている。

いつかその日が来ることを夢見て、理髪道日々精進。


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